名古屋城と鰻のかば焼き―是非とも試すべき3つのこと

A night view of Nagoya Castle and Hitsumabushi (chopped eel fillets cooked over charcoal on rice
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目次

試すべきこと1:名古屋城の金のしゃちほこを見る

名古屋城の金のしゃちほこ

Nagoya Castle in front of buildings at night

名古屋城は日本で最も有名な城のひとつだ。江戸幕府を開いた徳川家康の命により築城され、1615年に完成した。

The golden Shachihoko on the roof of Nagoya Castle

名古屋城といえば、屋根の上に虎の頭と魚の胴体を持つ金のしゃちほこが有名だ。金のしゃちほこは、1873年にオーストリアのウィーンで開催された万国博覧会に、日本を代表する文化財として出品された。

しゃちほこは守護神として口から水を吐いて火除けになると言われている。

名古屋城の外にある金のしゃちほこ

A golden shachihoko ( the imaginary creature with a tiger head and a fish body) in front of sourvenir store in kinshachi yokocho

名古屋城の外にも金のしゃちほこをイメージしたオブジェがある。

上の写真は名古屋城のすぐ隣の金シャチ横丁の風景だ。名古屋にちなんだ飲食店や土産物屋が多い。ひつまぶしを出す和食店や、金のしゃちほこにちなんだお菓子などを売る土産物屋などもある。

金シャチ横丁には、金色のしゃちほこのオブジェを飾った給水器があり、冷えた水道水をマイボトルに入れることができる。

金シャチ横丁について、詳しくは 「金シャチ横丁」のホームページをご覧ください。

The art work of golden shachihoko(the imaginary creature with a tiger head and a fish body)at the poet of Nagoya

名古屋城からは少し離れているが、名古屋港にも大きな金のしゃちほこのオブジェがある。

Charms in the shape of the golden shachihoko(the imaginary creature with a tiger head and a fish body)at Wakeoe Jinja shrine

別小江神社では、金のしゃちほこの形をしたお守りを買うことができる。

別小江神社について詳しくは、Aichi Now・「別小江神社」のページをご覧ください。

試すべきこと2:ひつまぶしで鰻のかば焼きを味わう

鰻のかば焼き

鰻といえば、かば焼。鰻を開いて、醤油、みりん、砂糖、日本酒などで作った濃いめのタレにくぐらせ、炭火で焼く。

関東と関西ではかば焼きの焼き方が違う。関東では鰻を背開きにして焼き、蒸してから再びタレをつけて焼く。関西では、腹開きにして蒸さずにタレで焼く。

一般的に関東風はふっくらとしてやや薄味、関西風は身が引き締まって味が濃い。

関東でも関西でも、鰻のかば焼きをご飯にのせて、うな重として食べることが多い。

鰻は一年中食べられるが、特に土用の丑の日(7月下旬と8月上旬)には、多くの日本人が鰻を食べる。下のイラストは「土用の丑の日」と書かれた暖簾だ。

A restaurant curtain saying "Doyo no ushi no hi"(the day to eat unagi)

江戸時代、鰻はもっぱら秋に食べられており、夏の売れ行きの悪さに困っていた鰻屋の主人が、発明家として有名な平賀源内の助言に従い、「今日は土用の丑の日、鰻を食べるには最高の日!」と暖簾に書いたところ、土用の丑の日に、多くの人が鰻を食べるようになったという逸話がある。

ひつまぶし

Hitsumabushi(chopped cooked eels over rice)

名古屋で鰻といえば、ひつまぶしだ。うな重とは違い、鰻のかば焼きを細くスライスし、おひつに入れたご飯の上にのせて食べる。さらに、わさび、刻み海苔、刻みネギなどの薬味と出汁、お茶などが添えられる。お椀としゃもじも用意される。

ひつまぶしは、鰻のかば焼きをいろいろな食べ方で楽しめる料理だ。食べ方に厳密な決まりはないが、一般的には次のようだ:

まず、おひつから茶碗に、鰻のかば焼きとご飯をしゃもじで少量ずつよそって、鰻のかば焼きとご飯だけを楽しむ。次に、鰻のかば焼とご飯をよそってから薬味をのせ、鰻のかば焼とご飯と薬味が混ざった味を楽しむ。最後は、2番目と同じようにした後、具材に出汁やお茶をかけて食べる。炭火で焼いた鰻のかば焼きと他の具材と出汁のミックスした味を楽しむ。柔らかい鰻のかば焼きと米粒と出汁やお茶の交じり合った食感を楽しむことができる。あとは好きな食べ方をすればOKだ。

試すべきこと3:名古屋のカフェめしを食す

モーニング

A breakfast special plate served at a cafe in Nagoya

名古屋の喫茶店にはモーニングという朝食メニューがある。コーヒーを注文すると、パン、サラダ、ゆで卵などが無料でついてくる。

鉄板スパゲティ

A cup of coffee, sandwiches and spaghetti Neapolitan (spaghetti stir-fried with onions, green peppers, shredded ham, etc., together with tomato ketchup) in a Japanese coffee shop

鉄板スパゲティは、玉ねぎ、ピーマン、細切りハムなどをトマトケチャップと一緒に炒めたスパゲティを鉄板皿と呼ばれる鉄のプレートで食べるもので、名古屋のカフェのもうひとつの代表的なメニューだ。

小倉トースト

Ogura toast (baked toast topped with red bean paste and butter) on a white plate to together with a cup of coffee

名古屋の喫茶店を代表するメニューとして小倉トーストも忘れてはならない。小豆あんとバターは最高の組み合わせだ。あんの甘さとバターのミルク感がよく合う。

Ogura croissant (croissant with red bean paste and butter)

小倉トーストにはバリエーションがある。小倉クロワッサンもそのひとつで、名古屋のカフェやベーカリーショップで見ることができる。

ネイティブ日本人からのアドバイス

小倉パンケーキを家で作る

Red bean paste in the process of cooking in a pot

小豆あんの準備

1.小豆の缶詰15.5オンス(439g)を用意し、缶汁は捨てる。

2.小豆を鍋に入れ、水を6オンス(180ml)加え、弱火で煮汁から泡が出るまで煮る。

3.水分がなくなったら、砂糖9オンス(260g)を少しずつ加える。好みで塩を少々加える。

4.冷めると少し硬くなるので、少しやわらかくなったら火からおろす。

Pancake topped with red bean paste, whipped cream and sliced banana on a plate

パンケーキを作る

1. 冷凍パンケーキを用意し、電子レンジで温める。

2..パンケーキに小豆あん、ホイップクリーム、スライスしたバナナを飾り付ける。バナナの代わりにスライスしたイチゴでもよい。朝食にもティータイムにもいける。

かば焼きと照り焼きの違いを知る

鰻のかば焼は日本人の大好物だ。かば焼は、魚などを醤油、みりん、砂糖、酒などで作ったタレにつけて焼く調理法。日本人はこの甘辛い味が好きだ。

かば焼きを作るときは、鰻の身をタレにつける。何度もタレにつけることで、鰻の身から出るエキスがタレに溶け出すのだ。タレが少なくなると、タレを補充し続ける店も多い。

Sliced chicken teriyaki on a plate

ところで、照り焼きも日本の調理法の一つだ。こちらも日本人が大好きな調理法で、醤油、みりん、砂糖、日本酒を混ぜたタレで食材を焼く。

どちらもよく似ているが、照り焼きの目的のひとつは、食材をみりんで艶やかにし、見た目を美しくすることだ。「てり」は光沢、「やき」は焼くことで、魚にも肉にも使われる。一方、アメリカで知られている照り焼きは、主に鶏肉を使った料理だ。照り焼きは調理法としてではなく、甘辛い味付けのソースとして認識されている。

かば焼は照り焼きの一種だと言われている。

名古屋の名物料理を堪能する

味噌煮込みうどん

Misonikomi udon (Japanese thick noodles seasoned with red miso which is a local food in Nagoya) cooked in a pot

味噌煮込みうどんは、味噌ベースのスープで煮込んだうどんを鍋で食べるものだ。店ではアツアツで提供されるので、口の中をやけどしないように注意が必要だ。

Red miso (soybean paste) in a square wooden box and soybeans
味噌

味噌煮込みうどんには、八丁味噌を使う。一般的な味噌が米麹、大豆、塩麹を原料としているのに対し、八丁味噌は大豆麹、大豆、塩を原料としている。八丁味噌は最低でも1年、長いものでは3年熟成させる。八丁味噌は他の味噌に比べて色が濃く、甘みは少ないが、濃厚なコクがある。

八丁味噌は煮込めば煮込むほどうま味が強くなる。この八丁味噌をベースに、みりんや砂糖などの調味料と出汁を合わせて汁を作るのだ。

うどん

味噌煮込み用のうどんは、一般的なうどんと違って塩を使わず、小麦粉と水だけで作る。塩を使わない理由は、茹でたときにうどんが柔らかくなりにくく、パスタのアルデンテのようなコシが残るからだ。味噌煮込み用のうどんは、茹でずに生のままスープに入れる。生の状態から煮込むことで、スープにとろみがつくのだ。

アツアツの味噌煮込みうどんは、すぐには食べきれないので、最初は硬め、食べ終わる頃には柔らかめというように麺の食感の変化を楽しむことができる。

土鍋

味噌煮込みうどんは通常、土鍋で食べる。提供されてからも、しばらくは煮込みが続いているので、口の中をやけどしないように注意しながら食べる必要がある。

うどんを取るための小皿が用意されている店もあれば、土鍋の蓋を皿代わりにしてうどんを取って食べる店もある。

味噌カツ

Miso katsu, tender deep-fried pork cutlets with miso(soybean past) based sauce

名古屋には味噌ダレを使った料理がいくつもある。味噌カツもその一つだ。味噌カツとは、トンカツに独特のソースをかけたものである。

トンカツは、小麦粉、卵、パン粉をまぶし、油で揚げた日本式の柔らかいカツである。油で揚げたパン粉のサクサクとした食感と、ほどよく火が通ったジューシーな豚肉の食感がマッチした人気の日本食だ。

ソースは八丁味噌に、かつおだしや砂糖など様々な材料を混ぜ合わせたもので、パン粉で揚げた豚肉に驚くほどよく合う。

名古屋おでん (味噌おでん)

Miso oden, Japanese hot pot seasoned with miso (soybean paste) based soup containing eggs, konjac etc.

普通のおでんは透明な醤油ベースだが、名古屋のおでんは八丁味噌を使うため、スープの色が真っ黒だ。出汁で煮込む具材も味噌の為に濃い色をしている。大根、卵、豆腐、ちくわ、こんにゃくなどが代表的な具材だ。

Red bars which is red colored ingredient made of surimi for oden, Japanese hot pot

名古屋のおでんには「赤棒」と呼ばれる赤い具が入っていることがある。初めて見るとちょっと驚くかもしれない。ピンク色をした魚のすり身でだ。味噌で煮込むと赤くなる。

名古屋のおでんには味噌つけタイプもある。おでん自体は普通のおでんだが、味噌をつけて食べるのだ。

きしめん

Kishimen (Japanese flat noodles which is a local food in Nagoya) in a hot soy-sauce base soup topped with a variety of vegetables etc.

きしめんは幅が広く、薄くて平たい麺である。薄いため、普通のうどんより茹で時間が短い。きしめんの材料は普通のうどんと同じだが、平たく伸ばすために水分が多く、コシが弱く、表面がつるつるしている。

茹でたきしめんを冷水で洗い、アツアツのタレをかけ、油揚げや鶏肉などの具材をのせて食べる。

Kishimen (Japanese flat noodles which is a local food in Nagoya )in a cold soy-sauce base soup

夏には、おろし生姜や刻みネギなどの薬味を添えて冷やしきしめんとしても食べられる。

天むす

Three shrimp tempura on a plate
Several Tenmusu (rice ball with shrimp tempura) on a plate

天むすは、海老の天ぷらを具にしたおにぎりを海苔で巻いたものだ。ある和食店で、店主が忙しくて昼食を作る暇がなかったことから生まれた。忙しい仕事の合間に店主が手早く食べられるようにと、奥さんが天むすを思いついたという。

おにぎりについて詳しくはコチラから: ”知っておきたい美しく箱におさめた2つの日本食” / “弁当”/”もっと深い弁当の話”/”日本人のソウルフード—おにぎり”

アクセス情報

名古屋城へ

 地下鉄名城線「名古屋城」駅より徒歩5分

 名鉄瀬戸線「東大手駅」から徒歩15分

別小江神社へ

 名古屋駅から名古屋市営バス上飯田行きで30分、金田町5丁目バス停下車、徒歩5分

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